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ガンダムユニコーン1話(GundamUCep1)

機動戦士ガンダムUC 1 DVDレンタル
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(DMM.com)

第二次ネオジオン戦争(映画、逆襲のシャアの世界)から三年後のU.C.0096年を舞台にした新作オリジナルDVD&Blue-Layアニメ作品。
地球連邦、アナハイムエレクトロニクス社をも陰で操るといわれるビスト財団は、新世界の構築を目指し、ネオ・ジオンの残党『袖付き』にある機密を渡そうとする。
それは、宇宙世紀の成り立ちに大きく関わるという最重要機密『ラプラスの箱』の開放を意味していた。
ビスト財団と『袖付き』の取引場所となる工業コロニー<インダストリアル7>。
ここで暮らしていた学生のバナージ・リンクスは、コロニー内の無重力空間を落下していた少女を発見、救出する。
「戦争を止めたい」と語るその少女=オードリー・バーンに突き動かされたバナージは、『ラプラスの箱』を巡る争乱へと足を踏み入れていく…
まるで自らの血脈に導かれるかのように。
作家・福井晴敏をストーリーに迎え、重厚かつダイナミックに展開される宇宙世紀を舞台としたガンダムの最新作。
そのはじまりが刻まれた衝撃の第一巻。


登場人物紹介
バナージ・リンクス
本作の主人公。私生児として育てられてきたが、母の死を契機に見知らぬ父親に誘われ、アナハイム工専に転入。16歳。
謎の少女オードリーと出会い、袖付きとロンド・ベルの戦闘に巻き込まれたことから偶然、ユニコーンガンダムに乗り込む。

オードリー・バーン
反政府組織「袖付き」(ネオ・ジオン)の重要人物。本作のヒロイン。ある目的のためにコロニー「インダストリアル7」に潜入。16歳

リディー・マーセナス
地球連邦軍ロンド・ベル隊のパイロット。政治家一族マーセナス家の嫡男だが、家の束縛を嫌って軍に身を置く。23歳。

カーディアス・ビスト
地球連邦軍に大きな影響力を持つビスト財団の当主。「ラプラスの箱」開放のために暗躍する。60歳。

サイアム・ビスト
カーディアスの祖父。『ラプラスの箱』を守り続けてきたことで、財団の繁栄を保ってきた。

スベロア・ジンネマン
「袖付き」のメンバー。階級は大尉。偽装貨物船「ガランシェール」の船長を務める。52歳。
ビスト財団から「ラプラスの箱」を受け取る為に「インダストリアル7」に潜入。

マリーダ・クルス
ジンネマンの部下。MS(モビルスーツ)クシャトリアを駆る「袖付き」のパイロット。
ジンネマンをマスターと呼び従う。18歳。

ダグザ・マックール
「マンハンター」と仇名される地球連邦軍特殊部隊エコーズの隊司令を務める中佐。38歳。

アルベルト
「ラプラスの箱」の開放阻止のためにエコーズとともにネェル・アーガマに乗り込んだアナハイム社の幹部。33歳。

タクヤ・イレイ
バナージの同級生。将来はアナハイム・エレクトロニクス社のテストパイロットを目指している。16歳。

ミコット・バーチ
アナハイム工専に通うバナージの同級生の少女。16歳。


メカニック紹介
MS(モビルスーツ)

地球連邦軍
RX-0
ユニコーンガンダム
地球連邦軍宇宙軍の再編計画の枠内で、極秘に進められてきた『UC計画』のもと、アナハイム・エレクトロニクス社が開発した試作MC。
一角獣のように伸びる頭部のツノが特徴である。また『NT-D』と呼ばれる特殊OSを搭載し、『NT-D』発動時にはデストロイモードであるガンダム形態に変形する。

RGZ-95
リゼル
Zガンダムの量産を目的としたRGZシリーズの一機で、メタスの変形機構を用いた可変機。
隊長機は目がビームランチャーを装備。

RGM-89S
スタークジェガン
追加装甲とスラスターを追加、両肩に三連装ミサイルポッドを装備したジェガンの特務仕様機。

RGM-89
ジェガン
ジムシリーズに代わり連邦軍の主力機となった量産型汎用MS。様々なオプションが用意されており、作戦や環境に応じた仕様変更が可能。


袖付き(ネオ・ジオン残党軍)
NZ-666
クシャトリア
マリーダが運用するサイコミュ搭載MSで、コックピット周辺にサイコフレームを使用している。
両肩にファンネルとIフィールドジェネレーター、サブ・アームのほか、スラスターを内蔵する4基の大型バインダーを設置するのが特徴。

AMS-129
ギラ・ズール
シャアの反乱の頃に活躍したAMS-119ギラ・ドーガの後継機で、高い汎用性を持つ量産型機。
手首や胸部に、『袖付き』の由来となった特徴的なマーキングが施されている。


地球連邦軍戦艦
ネェル・アーガマ
『ハマーン戦争』(第一次ネオ・ジオン戦争)時にエゥーゴが建造した強襲揚宇宙巡洋艦。戦乱終結後に大幅な改良がなされ、ロンド・ベルの所属艦となった。
艦長はオットー・ミタス。


『袖付き』偽装貨物船
ガランシェール
ジンネマンが『ラプラスの箱』の取引で運用した偽装貨物船。
本来は宇宙、地球を往復する物資輸送船である。


物語あらすじと感想(ネタバレがあるのでまだ観ていない方は閲覧をお控えください)

宇宙世紀100年の総括として製作されたガンダム最新作「機動戦士ユニコーンガンダム」。
その名の通り、物語は宇宙世紀U.C.0001年を祝う式展会場、首相官邸「ラプラス」よりはじまります。

テロリストによって雇われた実行部隊である若き日のサイアム・ビスト(バナージの曽祖父)たち。
式典会場「ラプラス」の爆破というその目的を果たしたと同時に、ある意味当然のことながらテロの実行部隊も黒幕により作業艇ごと爆破され消されることに…^^;
そして、作業艇の爆破の中、偶然にも生き残ったサイアムは漂う宇宙空間の中で、ラプラスの残骸の中にあるものを発見します。

後に、連邦を滅ぼすほどの力を持つと言われビスト財団に栄華をもたらすことになる「ラプラスの箱」と呼ばれる禁忌の箱を…

この後、ラプラスの箱を用いて連邦軍やアナハイム・エレクトロニクス社をも裏で支配することになるサイアムにしては、自分たちが消されてしまう危険性をまったく予知していないなどツッコミどころはけっこうあるのですが、とにもかくにもここから物語りははじまります。
なによりも、若き日のサイアムの顔がバナージとそっくりであったり、地球連邦初代首相リカルドがローナン(リディの父)とそっくりであったりと、モビルスーツだけでなく人間にも宇宙世紀100年の歴史を感じさせてくれる演出がけっこうにくいですね(笑)

そんなプロローグを経て、物語はその95年後である宇宙世紀U.C.0096年へ。
アナハイム・エレクトロニクス社の機械科工専に通う16歳の少年、バナージ・リンクスは自分のいる日常に違和感(ズレ)を感じながらも、コロニー「インダストリアル7」で普通の日常を送っていた。

そんな彼の住むコロニー「インダストリアル7」に、ネオ・ジオンの残党「袖付き」の一員である、スベロア・ジンネマン率いるガランシェール隊の偽装貨物船「ガランシェール」が、ビスト財団当主カーディアス・ビストからの「ラプラスの箱」譲渡の申し出を受けてその引き取りに向かっていた…

開放されれば地球連邦を崩壊させるほどの力を持つといわれる「ラプラスの箱」。

「ラプラスの箱」譲渡の情報(アナハイムに嫁いでいるカーディアスの妹マーサー・ビスト・カーバイン筋からの情報と思われる)を聞きつけた地球連邦軍ロンド・ベル所属のネェル・アーガマのMS部隊に追われるガランシェールは、MSクシャトリアを迎撃に出す。
ファンネルを駆使してロンド・ベルのMS部隊を撃破するクシャトリア。

クシャトリアとスタークジェガンの重厚な動きの戦闘は、歴代のガンダムファンから絶大な支持を得ることになり、本作、「機動戦士ガンダムユニコーン」の評価を決定付ける描写となったようです。

無事、インダストリアル7に潜入したガランシェールだったが、その船内にはひとりの密航者が潜んでいた。
ネオ・ジオン残党「袖付き」の重要人物でもある彼女は、ある「決意」を持ってガランシェールの停泊している港からコロニー内部に潜入。
その途中、無重力地帯に出てしまいコロニー内に向かってその身を落下させてゆくのだった…

物語はふたたびバナージサイドに戻り、インダストリアル7の工業ブロックでクラスメートたちと休息中のバナージはふと、コロニー内を落下する少女の存在を<感知>する。
少女を助ける為に駆け出すバナージ。

「いや、間に合わないだろ!」という視聴者のツッコミを無視して、バナージは工業ブロックで整備中の作業用プチモビルスーツを拝借、巧みにプチモビルスーツを操り、落下する少女の救出に成功します。

重力に引かれてコロニー内に落下するもなんとか無事に着地したバナージたち。
御礼の言葉も言わずにバナージを組み伏せる少女だったが、相手が自分と同じ年代の少年であることに気付き、ビスト家の屋敷があると噂されるコロニー製造船「コロニービルダー」への案内を頼む(というか、彼女に一目惚れしたバナージが勝手に案内をし出す^^;)。
少女は自らを「オードリー・バーン」と名乗った。

途中、少女、オードリーの密航に気づいたガランシェール隊のメンバーによって連れ戻されそうになるも、バナージの機転で逃れたオードリーとバナージは、コロニービルダー内部へと辿り着く。
そこには、噂どおり、地球の旧世紀時代を彷彿させるビスト家の屋敷があった。

その屋敷に言いようのない懐かしさを感じるバナージ。
ノックをしても誰も出て来ない屋敷のドアを開け、かすかな記憶を辿るように屋敷内に入ったバナージたちは、ユニコーンのタペストリーの前に辿り着く。

「私の、たったひとつの望み…」タペストリーに書かれた旧世紀の文字を無意識に口ずさむバナージ…

そのとき、部屋に屋敷の主、カーディアス・ビストが現れる。

屋敷に勝手に入り込んだ無礼を詫びるオードリーに、カーディアスは彼女の素性と来訪の目的を理解していることを告げ、バナージには居住区に帰るように勧める。
オードリーと離れることを拒み、彼女に自分を「必要だと言ってくれ!」と迫るバナージに、オードリーは「必要ない。」ときっぱりと告げるのだった。

失意のままクラスメートたちの元へ帰ったバナージ。
そこにロンド・ベル隊の襲撃で応戦するクシャトリアとロンド・ベルのMS部隊がコロニー内に潜入。
インダストリアル7は突如として戦場に変わる。
オードリーの身を案じるバナージは、クラスメートたちと分かれ、再びコロニービルダーへ。


ノーマルスーツ(宇宙服)を探してモビルスーツの格納庫らしき場所に辿り着いたバナージは、そこで白いモビルスーツを発見。
そのコクピット内にいるカーディアスと再会。
カーディアスは連邦の襲撃時にアナハイム・エレクトロニクスのアルベルトに銃で撃たれ重症を負っていたが、バナージは気づかない様子。

オードリーを置いて自分だけ逃げてきたのかとカーディアスを責めるバナージを、カーディアスは「彼女を救いたいという気持ちに変わりはないか?」と問い、白いモビルスーツの操縦席に座らせ、生態認証をさせる。
そのまま力尽きてコクピットの外に流れてゆくカーディアスを爆炎が包み去る。
思わず「父さん!」と叫ぶ自分の言葉に驚くバナージ。

そして彼は、白いモビルスーツ「ユニコーン」を駆り、コロニーを襲撃したモビルスーツ「クシャトリア」に向かってゆく。
圧倒的な力でクシャトリアをコロニー外に押し出したユニコーンは、クシャトリアのファンネル攻撃の中で『NT-D』を発動、真の姿「ユニコーンガンダム」へと姿を変えるのであった。


とまあ、ここまでが一話の大体のあらすじです^^
正直なところ、ユニコーンガンダムを実際に観る前は僕もシャアやサザビーの偽者っぽいものが出てくるだけの怪しげな物語かと思っていたのですが、実際はかなり練りこまれた設定と製作者サイドの「ガンダム愛」に満ちた作品であることに感動しました。
(いや、僕は小説版もちゃんと読んで「ラプラスの箱」がなんであるのかも知った上で書いてます^^;)

世間での評価はモビルスーツ戦などに偏っているようですが、人間描写や思想のぶつかり合いなど、ちゃんとガンダムしている部分もあってまさに宇宙世紀ガンダム100年の総決算といった感じの作品に仕上がっていると感じます。
なによりも、ジンネマンはじめ、一瞬の描写ですが生徒たちを守って死んでしまうアナハイム工専の教師など、「大人が大人の責任をちゃんと果たしている」ところも物語として好感が持てます。

僕は現在発売されている1話〜6話をそれぞれ5回ぐらい観直しましたが、これほどにクオリティの高い映像作品は近年ではNHKの「坂の上の雲」とこの「機動戦士ユニコーンガンダム」ぐらいではないかと思います。
ちょっと誉めすぎかも知れませんが、ようやくガンダムファンやアニメファンの枠を越えて、世界に堂々と送り出せるガンダムが完成したような、そんな気がします^^

まだ観ていない方はぜひ一度観賞してみてください。

 

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